イーロン・マスク氏は、自身のTwitterでTwitterの名前を「X」に変更すると発表した。
ドメインも「Twitter.com」から「X.com」となる。これで事実上、名称「Twitter」は終了となる。
19時間前の同氏の投稿では「Xのロゴを今夜投稿したら、明日にも全世界でライブになる」としており、
もうまもなく全世界でX.comとして展開するとみられる。
X is the future state of unlimited interactivity – centered in audio, video, messaging, payments/banking – creating a global marketplace for ideas, goods, services, and opportunities. Powered by AI, X will connect us all in ways we’re just beginning to imagine.
Linda Yaccarino
Twitterを運営するXのCEO、リンダ・ヤッカリーノ氏は、「X は、オーディオ、ビデオ、メッセージング、支払い/銀行業務を中心とした無制限のインタラクティビティの未来の状態であり、アイデア、商品、サービス、機会の世界的な市場を創造します。 AI を活用した X は、私たちが想像し始めた方法で私たち全員を結びつけます。」と述べている。
イーロン・マスクは「X」という文字が好き。
すでにブラウザ版ツイッターはロゴ「X」に変更されアイコンも変更となっている。
Not sure what subtle clues gave it way, but I like the letter X
イーロン・マスクのツイート
イーロン・マスクはネットバブル最盛期の1999年にネットバンクを仲間と立ち上げて、「X.comのドメインを少なくとも100万ドル(1億円台)でポンと買った」と社内でささやかれていました。
Xへの執着は果てることなく続き、Space X、xAI、テスラModel X、 X Æ A-Xiiときて、Twitter.com改めX.com。 2017年にPayPalからX.comドメインを買って、この日がくるのを待ち望んでいたっていう流れ。まさに30年越しの執着です。
ちなみにイーロンは我が子にもXと名付けている。10人いる子どものうち、恋人だったカナダ人歌手グライムスとの間に2020年に生まれた息子に「X Æ A-Xii(エックス・アッシュ・エートゥエルブ)」2021年に生まれた娘には「Exa Dark Sideræl(エクサ・ダーク・サイデリアル)」と名づけた。
NEWS: When Twitter rebrands (today?) to X, it will move to the http://x.com domain! http://x.com was registered by Elon in 1999, and Paypal returned ownership of the website to him a few years ago.
T(w)itter Daily News
また、T(w)tter Daily Newsによると、午前2時ごろ、イーロン・マスク氏がtwitter.comのドメインを使った最後のメールを、社員全員に向けて送信したとのこと。内容は「🫡」のみであり、どうやらリブランドは確かなようです。
XではPayPalのノウハウを活かし、Xにはより多様な決済機能が導入され、市場の半分を握ることを目標にしているとのこと。
x.comはすでにtwitter.comに転送設定されており、計画は着実に進んでいると見られ、また、イーロン・マスク氏は「今や「ツイッター」は「X」と呼ばれる。 「ツイート」を何と呼ぶべきか?」とも投稿しています。
Twitterの青い鳥(ロゴデータ)を今ならダウンロード可能
ブランドツールキット
Twitterブランドに関する素材、商標、ガイドラインを以下からダウンロードできます。
(Xに移行したことでいつDLができなくなるかは不明です。ロゴデータを記念に取得するなら最後のチャンスになるかも)
https://about.twitter.com/ja/who-we-are/brand-toolkit
公式ロゴのデータがダウンロードできます。
https://about.twitter.com/en/who-we-are/brand-toolkit
青い鳥(Twitter)が飛び立った後、早速問題となる「X」
ロゴの盗用疑惑
Twitter’s new X logo wasn’t made by an in-house designer. It’s from an old podcast hosted by one of the cult that Elon took from his replies. The font is@Monotype’s Special Alphabets 4. Who wants to bet Musk didn’t pay for the rights before slapping it all over the place?
Paris Marxのツイート
2023年7月24日に、Twitterの青い鳥のアイコンが「X」に変更され、Monotypeが販売しているSpecial Alphabets 4というフォントのアルファベット「X」が似ており、SNS上では「新しいロゴは盗用ではないか」と指摘されるようになりました。
一方イーロン・マスク氏は「X」1文字のツイートを投稿しています。このことから、盗用疑惑は誤りだったと、イギリスの経済紙・Financial Timesは指摘しました。この「X」、Unicode「U+1D54F」は、数学の分野で異なる概念を表現するために使用される数学用英数字記号のひとつである「黒板太字」、あるいは「重ね打ち体」と呼ばれるものです。
Twitterあらため「X」の商標権はなんとMicrosoftとMetaも所有していたことが判明
2023年7月24日、Twitterのサービス名がイーロン・マスク氏が所有するTwitterの親会社と同じ「X」という名前に変更されました。「X」についてMicrosoftやMetaがすでに商標権を所有しており、将来的に法廷での争いに発展する可能性があると、ニュースサイトのThe Meesengerが指摘しています。
Microsotが出願した「X」は2003年3月4日に登録されており、2023年3月18日に更新
Metaは「X」の商標登録を2017年に出願し、2019年6月に認められています。
商標に詳しい弁護士のジョシュ・ガーベン氏は「ツイッターがこの件で誰かから訴えられる可能性は100%ある」と語った。同氏が数えたところ、Xの文字に関する国内の商標登録はさまざまな業界で900件近くに上るという。
筆者が日本の特許情報プラットフォームで「X」に関連する商標を調べたところ746件の検索ヒットが確認されました。
ID@Xはすでに第三者に取得されていました
イーロンマスクはTwitter上のIDを@Twitterとしておりました。
ツイッターがXになるに伴い、IDを@Xにするはずでしたが、すでに第三者が取得済みのようでした。
該当の@Xアカウントは2007年からTwitterで「@X」を使っていた男性で
ツイッター運営にユーザー名を運営に乗っ取られました。尚、金銭的補償は1円もなしとのこと
日本時間2023年7月24日には鍵状態となっており、2023年7月25日にはIDが変更され
その後、@Xのアカウントは公式アカウントへ引き継がれました。
ユーザー名をXの公式アカウントに譲ったファン氏は、記事作成時点では「@x12345678998765」という新しいユーザー名を使っています。ファン氏は2023年7月26日の投稿で「終わりよければすべてよし」とつぶやきました。
Alls well that ends well
旧@X所持者のツイート
該当の旧@X所持者は「終わりよければすべてよし」とツイートを残しておりました。
Twitterサービス利用規約には、「当社はまた、ユーザーに責任を負うことなく、本サービス上のコンテンツの削除または配信の拒否、本サービス上のコンテンツの配信または表示の制限、利用ユーザー者の資格停止または終了、およびユーザー名の返還を要求することができるものとします」と記載されています。
「Twitter」から「X」までの歴史
2006年
- Twitterは、Jack Dorseyのアイディアとして始まり、SMSを通じて友人に短いメッセージを送るためのプラットフォームとして考えられていました。
- Jack Dorseyが「twttr」のアイディアをその後の数か月間でBiz Stone, Noah Glass, そして Evan Williamsと共に実現に向けて動き出す。
- 7月15日、Jack Dorsey自身が「just setting up my twttr」という初めてのツイートを投稿。
2007年
- March: South by Southwest Interactive(SXSWi)カンファレンスでの宣伝活動により、Twitterのユーザー数が急増。
- ハッシュタグや「@」メンションの使用が一般的になり始める。(ハッシュタグの提案がユーザーから行われ、Chris Messinaがこのアイディアを提案。)
2008年
- フォロワーの増加に伴い、サーバーのダウンタイムや「Fail Whale」というエラーメッセージがよく見られるようになった。
- Twitterが全てのSMSサービスを停止(ただし、アメリカは除外)。
- Jack DorseyがCEOから退任、Evan WilliamsがCEOに就任。
- Twitterが日本語、スペイン語、フランス語など、多言語対応を開始。
2009年
- リアルタイム検索機能が導入された。
- “Retweet”ボタンが導入され、ユーザーは他人のツイートを簡単に再投稿できるようになった。
- FacebookがTwitterの買収を試みるが失敗。
- Iranの大統領選挙後の抗議活動がTwitter上で大きな話題となる。
2010年
- 公式モバイルアプリがリリース。
- Promoted Tweets”と”Promoted Trends”の広告プラットフォームがスタート
2011年
- “New Twitter”というデザインリニューアルが行われた。
- 世界各地で発生した事件や動き(例: アラブの春)がTwitter上で瞬時に拡散される現象が見られた。
- 東日本大震災が発生。Twitterは被災者や救援活動との情報共有の手段として利用される。
- TwitterがTweetDeckを買収。
- Jack DorseyがExecutive ChairmanとしてTwitterに復帰。
2012年
- プロフィールページがリニューアルされ、カバー写真が追加された。
- Vine(6秒動画共有サービス)を買収。
- 日本語版の広告プラットフォームを開始。
- Promoted Tweets”がモバイルに展開。
2013年
- Twitterはニューヨーク証券取引所に上場。
2015年
- Jack DorseyがCEOに再任命され、その後の数年間でTwitterは多くの新機能を導入し、デザインを一新。
- “Moments”機能が導入される。
2017年
- ツイートの文字数制限が140文字から280文字に増加
2019年
- 画像やリンクを含むツイートが、文字数制限にカウントされないように変更された。
2020年
- COVID-19のパンデミック時に、信頼性のある情報源へのリンクを提示するなど、誤情報の拡散を防ぐための取り組みを強化。
このように、Twitterはその成立から現在にかけて数多くの変遷やイノベーションを経て、『X』へと進化を遂げようとしています。
Xは順調にユーザーリーチを獲得
monthly users reach new high in 2023
Elon Musk
イーロンマスクの日本時間 2023年7月29日(午前2:26 )のツイートによると
Xのユーザーリーチは順調に右肩上がりとなっている。
まとめ
- Twitterは「http://x.com」に変更される
- 本社ビルにある青い鳥のマークは撤去される
- クリエイターへ広告収入を分配
クリエイターに対する広告収益分配プログラム。米国では最初の支払いが完了。これまでは3か月間のツイート閲覧数が500万回以上などの条件がありましたが、不要になり、購読ボタンも不要に。プロフィールへの訪問に対して報酬が支払われるようになります。広告共有は全100カ国以上で利用可能となり、日本も含まれる。条件は個人か組織の認証バッジの取得(現Twitter Blue)、ヘルプページの「ポリシーおよびコンテンツの収益化に関する基準」を遵守し審査承認を得ていることが条件。支払いは決済サービス「Stripe」への登録が必要 - 「フォロワー」の名称(呼び方)が変更される?
フォロワーという用語が「 viewers = 視聴者」に変更される可能性が高い
( イーロンのリプライから考察 ) - 「ツイート」の名称(呼び方)は「エックセズ」?
「So now that Twitter has been rebranded to X, what are tweets called now?(翻訳:Twitterのブランド名がXに変更された今、ツイートはなんと呼ばれているのでしょうか?)」という質問に対し、マスク氏は「X’s」と回答。 その後、NHKがTwitterの名称変更のニュースを報道した際に「エックセズ」とルビが振られました。 - ブックマークをタイムラインから検索できる機能が導入される
ブックマーク機能がアップデート。大きな点はタイムラインから直接ブックマークができるようになる。(今後アルゴリズムも、このブックマークがより重要視されると推測)また、ブックマークの検索機能、保存したブックマークをメールで送信するなどの新機能も予定されている - 新機能「ハイライト」が早くも廃止か変更される可能性。
すでにこれは実装されている機能ですが、あまり多くのユーザーが使っておらず、Twitterのデザイナーもこのタブが好きではないというツイートをしている為、近いうちに変更される可能性が高い - シャドウバン(アカウント凍結)されたユーザーにバッジを表示
イーロンは、Twitterがシャドーバンについての表示をユーザーのプロフィールに直接明示すると発言。尚、表示されるのは以下の3種。(The active shadowban=アクティブ• The reason for the ban=バンの理由 •Potentially a solution=異議申請 - 動画投稿時間が最大10時間にアップ
動画の最長時間は10時間へ。またピクチャー・イン・ピクチャー(他のアプリを使用しながら小さなプレーヤーで動画を視聴できる機能)のビデオ視聴が可能に。また、ライブストリーミングビデオは優先度が高く、近日中に実装の予定。TVでこれらを観覧できる「スマートTVアプリ」も準備中 - スパムを報告するボタンが常に表示
現在の報告システムは複数の手順を踏まないと違反報告ができない。これをアカウントの違反や詐欺報告をしやすくする上、プラットフォームの悪用は厳しく罰せられることとなる - Xのイメージに合わせるため、デフォルトの背景色が白から黒に変更される。
Twitter = 〝 X 〟のデフォルトカラーが白から黒に変更される可能性が高い。またイーロンのツイート・アンケートでも約74.8%が黒を支持する結果となっていたが、その後、イーロンはダークモード以外のカラーも選べるように方針を変更しました。 - イーロン・マスク氏が創業したPayPalのノウハウを活かし、Xにはより多様な決済機能が導入され、市場の半分を握ることを目標にしている。
Xのビジョンでは「世界の金融システムとなる」ことが語られている。お金の最も効率的なデータベースとなり、不正なく、リアルタイムに統合されるサービスを想定している。これは買収前からも語られていて〝 X 〟は既に米国で3つの決済サービス用送金ライセンスを取得済 - いいねのアニメーションが変更される可能性。
X(Twitter)社のCEOリンダは、ツイッターをXにブランド変更した際の声明で、将来的にXは「AIによって動く」とツイート。イーロンの新会社@xAIによって開発されたAIツールを利用する可能性が高い。 - 2014 年12 月以前にリツイートされたほぼすべての写真とリンクが消去される
Tom Coates は有益なツイートでこの事件を報告しました。10年近くの画像がXから削除されました。これが意図的な動きなのか、それとも不具合なのかは現時点では不明です。興味深いことに、一部の画像は復元されており、たとえば、オスカーの象徴的な自撮り写真は削除されていたものの復元が行われています。
SNSの覇権争いによりまたECのSNS担当もカオスヘ導かれそうです。