この記事では、名刺作成のデザイナーの選び方、名刺デザインの大まかな料金相場を紹介するとともに、作成費用の内訳・価格が変動する要因、一般的な名刺作成費用とココナラでの費用の比較など、名刺作成の基本を解説します。
また、名刺デザイン外注時に注意しておくべきポイントもご紹介していきますので、参考にご覧ください。
名刺作成は自分でやった方がいい?
「相手の印象に残るオリジナル名刺を作りたい」と考えている企業・店舗の方は多いはずです。
その中で名刺をスマホやWord、Excelで作成しようとしていらっしゃるもいるかと思いますが、
名刺デザインは、時間をかけて自分で作成するよりも、お金を払って作成を依頼する方が良いと考えています。
なぜならば、現在はさほど費用をかけずに名刺を依頼することができますし、タイムパフォーマンスやクオリティも高く、何より『名刺作成を失敗する』心配がないのは大きなメリットです。
また、名刺は取引先・顧客とのファーストコンタクトを左右する重要なビジネスツールです。
ほかとの区別がつかない名刺では、肝心なときに自社・自店舗を思い出してもらえない場合があります。
しかし、名刺デザインをオリジナルにしようとしても、どこに依頼すればいいのか?
料金相場はどのくらいなのか?など、ピンとこない方もいるかと思います。
名刺制作の費用内訳
名刺制作にかかる費用の内訳は「名刺デザインの料金」+「名刺印刷の料金」
名刺制作にかかる費用の内訳は、おおまかに「名刺デザイン料金」+「名刺印刷料金」です。
- 名刺デザインの料金
お客様からの要望や名刺で伝えたい情報を整理・レイアウトして制作する料金のことを指します。
制作費全体の大きな割合を「名刺デザインの料金」が占めることになる場合が一般的であり、
さまざまな要因(素材やロゴの有無など)によって相場が大きく異なってきます。 - 名刺印刷の料金
入稿された原稿をもとに名刺を印刷する料金のことを指します。
100枚単位から受け付けてくれるデザイナーもいます。
こちらも、片面印刷・両面印刷・サイズ・用紙・加工など、条件によって相場は異なります。
今現在、ココナラで名刺作成を検討しているのであれば、名刺デザインの相場を把握しておきましょう。
ココナラでの名刺デザイン依頼の相場
一般的な名刺デザインの料金相場は、約1万円~ときには名刺デザインだけで20万円を超える場合もあります。
ココナラでは最低でも3千円~ 高額の出品でもおよそ2万円ほどで依頼することが可能です。
ココナラでは基本となる名刺デザイン料金があり、要素(オプション)を追加するごとに
料金がプラスとなることがほとんどです。
料金が変動する要素、それぞれの料金相場を以下で簡単に紹介します。
名刺デザインの基本料金相場
名刺デザインは必要な情報を並べていくだけのように感じてしまいますが、
フォントの選び方・サイズ、配色・グラフィック、レイアウトなどで相手に与える印象は大きく異なります。
上記すべての名刺のデザインにかかる費用が「名刺デザインの料金」です。
ココナラではおおよそ以下の料金で作成することが可能です。
名刺デザイン料金の内訳 | 名刺デザインの基本料金相場 |
---|---|
名刺デザイン(片面) / 100枚~ | 3,000円〜50,000円 |
名刺デザイン(両面) / 100枚~ | 3,000円〜70,000円 |
地図作成 / 100枚~ | 1,500円〜10,000円 |
一般的な名刺デザインの基本料金は、片面のみであればおおよそ1万円〜5万円程度、
両面であれば1万5,000円〜7万円程度のところが相場になっています。
地図作成費用は別途、約5,000円〜1万円程度の追加料金が必要なパターンがほとんどです。
ココナラで依頼すると、比較して費用が抑えられることが可能です。
名刺デザインのスケジュール(納期・修正回数・工数)
納期・修正回数・工数によっても名刺デザインの料金は変動します。
多くのデザインスタジオでは、標準的な納期が定められています。
ただし納期がタイトですぐに着手しなければならないケースでは、
基本料金の2〜3割程度の割増料金(特急料金)がかかります。
また、あまりにもスケジュールがタイトな場合には依頼を受け付けてくれない場合もあります。
これはお互いに納得のできるデザインを提供するためにやり取りの往復を考慮するためです。
以下のようなスケジュールが主になります。
ヒアリング > デザイン作成 > 打ち合わせ > 修正 > 完成 > 印刷 > 配送 >お手元にお届け
素早い納品を求める場合には的確な要望を伝えることが大事です。
また、修正を多く希望する場合にはその分、納期が遅くなってきます。
スムーズに進行する場合には「完成」までおおよそ1週間ほどで仕上がることもあります。
イラスト制作も含め、名刺デザイン・ロゴ制作は基本2回までの修正は無償が多いですが、
3回目以上になると、1回5,000円程度の追加料金が発生する場合もあります。
また、基本的に修正とリテイクは別になるので注意が必要です。
※リテイク=原案とは異なるデザインとすること 修正=デザインの一部(色や文字)を変更すること
ロゴ制作の料金相場
「新しく名刺を作るなら、会社ロゴ・ショップロゴも新しく作る(または作り直す)。」という場合は
名刺デザインの基本料金に加え、会社ロゴ・ショップロゴの制作料金がかかります。
実は料金が高額になってしまうのがロゴ制作です。
気になるロゴ制作の料金相場は、個人・フリーランスか法人に頼むかによって異なります。
名刺作成の費用を抑えたい場合には自分で用意する方が費用を抑えることができます。
イラスト(似顔絵など)制作の料金相場
「名刺に似顔絵を入れて相手に顔を覚えてもらおう」という場合は
名刺デザインの基本料金に加え、イラストの制作料金がかかります。
イラスト制作の料金相場は、おおよそ3,000円〜50,000円程度です。
名刺に親しみやすさを演出できるイラストは、業種・業態によって非常に効果的ではありますが、
ゼロから制作する場合にはそれなりの予算を組んでおく必要があります。
名刺印刷の料金相場
名刺デザインの料金相場がある程度把握できたところで、名刺印刷の料金相場にも触れておきましょう。
ポイントとなるのは「用紙のサイズ・種類・厚さ」「片面・両面・カラー・モノクロ」「印刷枚数」「用紙加工」「納期」です。
名刺印刷の料金例
参考までに、代表的ともいえる名刺印刷会社の料金例を紹介しておきましょう。
名刺データを指定どおりのデータで入稿し、完成までに2営業日の場合の例です。
標準サイズの名刺印刷料金の一例
印刷枚数 | 片面モノクロ | 片面カラー | 両面モノクロ | モノクロ / カラー | 両面カラー |
---|---|---|---|---|---|
100枚 | 820円 | 1,530円 | 1,430円 | 2,040円 | 2,760円 |
200枚 | 1,530円 | 2,350円 | 2,350円 | 3,370円 | 3,980円 |
500枚 | 3,370円 | 4,290円 | 4,290円 | 5,880円 | 7,110円 |
名刺デザイン・名刺印刷という、名刺制作にかかる料金相場・料金が決まる仕組みを解説しましたが、
名刺デザインの料金・費用相場は「どこに依頼するのか」でも大きく変動します。
名刺デザインの代表的な依頼先のそれぞれの特徴や費用を、以下の3つから簡単に解説します。
- デザインスタジオ
- デザイン部門のある印刷会社
- フリーランスデザイナー(ココナラ)
デザインスタジオ
デザインスタジオとは、ポスター・チラシ・名刺を含む商業デザインを専門に請け負うデザイン会社のことを指します。
名刺デザイン料金はやや高額になる傾向にありますが、経験豊富なデザイナーが在籍しているデザインスタジオであれば、クオリティの高いオリジナル名刺デザインにも対応できます。法人という安心感もメリットの一つです。
会社規模が大きくなるほどデザイナー、イラストレーター、カメラマンなどの分業制が進む傾向にあり、
人件費がかさむ分だけ費用はより高額になる場合も考えれらます。
逆に、個人事業主が運営するデザインスタジオでは人件費を削減できるため、
相対的に費用を抑えながら依頼できる可能性が高まります。
印刷会社
デザイン部門のある印刷会社の場合、料金を抑えながらオリジナルの名刺デザインを制作できることが最大の魅力です。シンプルな名刺デザインであれば、印刷会社のデザイン部門に依頼することで費用を抑えながらクオリティを確保できます。
ただし、すべての印刷会社がオリジナル名刺デザインに対応できるわけではありません。
デザイナーが在籍していない会社の場合には素人とクオリティが変わらないというようなことも・・・
印刷会社への依頼を視野に入れるのであれば、どこまで対応可能なのかをしっかり見極める必要があるでしょう。
餅は餅屋ということわざもあるように、「物事はそれぞれの分野の専門家に任せるのが良い」ケースもあります。
フリーランスデザイナー(ココナラ)
フリーランスデザイナーに依頼することで名刺デザイン料金を抑えられる可能性はありますが、経験・スキル・実績はそれぞれ大きく異なることに注意が必要です。コロナ禍で在宅デザイナーも増えており、誰に依頼すれば良いのかわからない、というようなことになってしまう場合も考えられます。しっかりと依頼先を見定めましょう。
もしフリーランスに依頼したい場合は、ココナラがおすすめです。
名刺デザインのおすすめ依頼先は?
名刺デザインはどこに依頼すべきなのか?
名刺制作に求めるニーズごとに、おすすめの依頼先を以下の3つから紹介します。
- 名刺デザインにこだわりたい→デザインスタジオ
- 費用を抑えて名刺を作りたい→印刷会社
- オリジナルの名刺かつ制作費用を抑えたい→フリーランスデザイナー(ココナラ)
名刺デザインにこだわりたい:デザインスタジオ
名刺デザインにこだわりたい企業・店舗の方であれば、デザインスタジオへの依頼がおすすめです。
商業デザインを業務とするデザインスタジオの場合、クライアントの細かなこだわりにとことん付き合ってくれるためです。料金・費用はもっとも高くなりますが、それだけの価値はあります。
費用を抑えて名刺を作りたい:印刷会社
テンプレートを活用するとどこかでみたデザインになってしまう、名刺デザインに多くの予算をかけられない企業・店舗の方であれば、デザイン部門のある印刷会社への依頼がおすすめです。
すべてのニーズに応えられるとは限りませんが、なかにはできる限り対応してくれるところもあります。
デザインスタジオよりも費用を抑えられることもポイントです。
オリジナルの名刺かつ制作費用を抑えたい:フリーランスデザイナー(ココナラ)
逆に、デザイン性の高い名刺は欲しいものの、制作費用はできる限り抑えたい企業・店舗の方であれば、
ココナラからフリーランスデザイナーへの依頼がおすすめです。
実績が多いデザイナーであれば高くなる場合がありますが、大抵は法人に依頼するよりも安く済みます。
ていねいなコミュニケーションで品質の高いデザインを作ってくれるデザイナーも多いため、
ココナラの活用を検討してみるとよいでしょう。
なるべく安くデザイン費用を抑える方法4選
どこに依頼する場合でも、やはりデザイン費用はなるべく抑えたいですよね。
名刺デザイン費用を抑える3つのポイントをご紹介します。
- デザインイメージを探して伝える
- 提供できる素材や画像を用意する
- 打ち合わせで要望を具体的に伝える
デザインイメージを探して伝える
デザイン案を依頼先に提示せずゼロから作ってもらう場合に比べ、あらかじめイメージを持参した方が安価で済むケースがあります。どのようなデザインを作ったらよいのか把握しやすい上、必要な素材(工程)も決めやすいためです。
たとえば、Pinterest(ピンタレスト)で作りたいイメージの言葉で検索をかけ、
表示された画像の中でイメージに近いものを数枚用意しておくとよいでしょう。
提供できる素材や画像を用意する
自社の中で使い回しができるオリジナルのイラストや写真は、積極的に依頼先に共有しておくことをおすすめします。使える素材であれば依頼先が新しく制作する必要がなく、その分コストを抑えられます。
例えばロゴや手持ちのイラストなどがあればそのまま活用できる可能性があります。
ただし、印刷するためには画素数など条件があるので相談が必要になります。
打ち合わせで要望を具体的に伝える
依頼先との打ち合わせでデザインの要望を詳細に伝えることで、修正を依頼する回数を減らせます。
修正を重ねるごとにオプションで料金が加算される場合もあるため、修正の工数を減少できることは大きなメリットです。
デザイナーも人間ですので、ヒアリングの際にしっかりとこちらの意見と要望を伝えることが
おしゃれな名刺デザインを作成するコツです。
まとめ
本記事では、名刺デザインの大まかな料金相場を紹介するとともに、作成費用の内訳・価格が変動する要因、
一般的な名刺作成費用とココナラでの費用の比較など、名刺作成の基本を解説しました。
現代では、テンプレートを活用し、Webのみで名刺デザイン・印刷することも可能ですが、ご紹介の通り
名刺デザインは、時間をかけて自分で作成するよりも、お金を払って作成を依頼する方が
タイムパフォーマンスやクオリティも高く、何より『名刺作成を失敗する』心配がありません。
依頼の際にはデザイナーとクライアント(自分)のイメージをすり合わせることが大事です。
少しでもビジネスに役立つ、アイキャッチに優れた名刺の手助けとなれば幸いです。